JOURNAL
畳の香り、未来へ
先日、大江畳店さんへ伺いました。
足を踏み入れた瞬間、ふわっと漂ってきた「イグサ」の香り。
すっと心落ち着く、懐かしい感じ。
「あ~、この香り!」
私たち日本人には、この感覚が遺伝子レベルで刻み込まれているのではないか、と感じました。
2階ショールームにて、さまざまな展示品を拝見しながら、畳について深くお話を伺いました。

その後、1階の工場では畳へりの縫いつけ工程を見せていただきました。

近年は和室そのものが少なくなっています。インテリアの仕事に携わる中でも、その流れを強く感じる場面が増え、どこか寂しさを覚えています。
和室には洋室にはない使い方の柔軟さがあります。
子どもの遊び場として
お昼寝スペースとして
来客時の応接間として
来客時の宿泊室として
その時々のニーズに合わせ、さまざまな使い方ができる和室の豊かさ。
改めて和室の良さを見直しませんか?
大江さんの取り組みの中で、特に印象的だったのは、畳を若い世代にも身近に感じてもらうための工夫です。畳に触れる機会が少なくなった今、若い世代には「心落ち着く畳の香り」の感覚が薄れてきているのかもしれないとも思います。
畳へりを使ったアクセサリーや、イグサ素材を活かした健康グッズ「ふむふむ」など、畳文化を現代の暮らしの中へ自然に取り入れる新しい試みが、とても魅力的でした。私自身も心を惹かれ、いくつか購入しました。
「畳の良さを、もっと楽しく伝えていきたい」
大江さんの真っ直ぐな想いは、言葉の端々から強く伝わってきました。
ー想いは、言葉に宿るー
どれだけ洗練されたうわべだけの表現よりも、本当に好きなものを語る人の言葉には、人を動かす力がある、改めてそう感じます。
「畳一帖いくら」という価格だけで選ぶのではなく、本当に良いものを知り、その背景や作り手の想いまでを含めて価値を感じること。そんな場所が、同じ堺の街にあることの豊かさを感じた時間でした。この発信は、小さな草の根運動に過ぎません。それでも、畳の魅力や日本の素材の素晴らしさを、一人でも多くの方へ届けていきたい。
心落ち着く畳の香りを、未来へつなぎたい。そう感じた1日でした。
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