JOURNAL

北欧への憧れ

ゆったりとした、心豊かな暮らし。
はっきりとしたきっかけがあったわけではないのですが、いつの頃からか北欧の暮らしに憧れるようになりました。

少し前、大阪高島屋で開催されていた「北欧あかり展」を訪れました。そこには、数多くの北欧デザインの照明と、そのデザイナーたちの紹介が展示されていました。単に洗練されているだけでなく、どこか心をほっとさせてくれるような、ゆったりとした居心地の良さを感じました。北欧の人々が生活の中に取り入れるあかりには、自然と共存しながら暮らしを楽しむ豊かさが宿っているように思えました。彼らは、自分にとって心地よい空間をつくることにとても長けている気がします。

展示会で心に残った言葉  
ー 夜は昼にはならない ー

近代照明の父といわれるポール・ヘニングセンの言葉です。夜は夜として、自然のサイクルに逆らわず、適度な暗さを受け入れながら、その中で美しく灯るあかりを楽しむ。その考えに、深く共感しました。

照らされたものや空間が、静かに輝く時間。強い光ではなく、やわらかな明るさがもたらす心地よい安心感。あかりは単に「照らす」のではなく、「包み込む」ものでもある。そんな感覚に触れたように思います。

日々の慌ただしさの中で、つい見落としがちな感覚。けれど、ほんの少し立ち止まって、あかりと向き合うことで、自分の暮らしにも静かな余白を取り戻せるのかもしれません。

部屋にあるお気に入りのものたちを優しく包むようなあかりがあれば、寝る前のひとときをゆったりと過ごせることでしょう。そんな豊かな時間の過ごし方を、無理なく自然にできるようになりたい。それが、私が北欧に惹かれる理由の一つです。

まだまだ慌ただしい毎日ですが、もう少し落ち着いたら、あかりや空間をゆったりと味わいながら、心豊かな時間を過ごしてみたい。そんな気持ちが静かに芽生えた一日でした。

いつか、大好きなアルヴァ・アアルトの「ゴールデンベル」🔔を自宅に迎え入れたいと目論んでいます。自分の好きなアイテムを少しずつ集めていく過程もまた、楽しみの一つです。

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