JOURNAL

イタリア旅行記 Vol.2

―ローマ編―

歴史の教科書や様々なテキストで目にしてきた街、ローマ。
実際に足を踏み入れると、街全体が「巨大な博物館」のようでした。

今から約2,000年前に完成した、この巨大な円形闘技場。その頃、なんと日本はまだ弥生時代!日本では土器を作り、竪穴式住居をつくっていた時代。遠く離れたローマでは、何万人もの人々を収容する巨大な建造物がつくられていた…そう思うと、古代ローマ帝国の技術力やスケールの大きさに圧倒されます。


夜のコロッセオ 幻想的です。

同じ建築であっても、時間や光の当たり方によって、こんなにも表情が変わります。実際にその場に立ち、自分の足で歩いたからこそ感じられた体験です。

 

そして、コロッセオや周辺の遺跡(フォロ・ロマーノ)の「今」と「昔」を見比べることができる、こんな本も購入しました。


コロッセオの「昔」と「今」


フォロ・ロマーノの「昔」と「今」

かつて、どのように人々が集い、使われていたのか。現在の遺跡と見比べながらページをめくると、当時の光景が少しずつ浮かび上がってくるようで、旅の思い出になる大切な一冊になりました。

― パンテオン ―

今回のローマ滞在で、もうひとつ楽しみにしていたのが「パンテオン」。トム・ハンクス主演の映画『天使と悪魔(ダ・ヴィンチ・コードシリーズ)』の舞台としても知られるパンテオン。訪れる前に、もう一度映画を観ておこうと思っていたのですが…結局、予習できないまま現地へ(笑)。

パンテオンは、インテリアコーディネーターのテキストにも登場する、歴史的にも非常に有名な建築物です。ファサードには、美しさや調和の象徴ともいわれる「黄金比」が用いられていることでも知られています。重厚な柱と巨大な円蓋(ドーム)がつくり出す、圧倒感に目を奪われます。

中に足を踏み入れると―


目の前に広がったのは、想像していた以上に壮大な空間でした。天井の中央には、大きな天窓「オクルス」。屋根が開いているため、雨が降れば当然、雨水も建物の中へ入ってきます。しかし、パンテオンの床にはわずかな勾配がつけられていて、天窓から入った雨水が中央に溜まることなく、きちんと排水されるよう工夫されています。

 

約2,000年前に、ここまで考え抜かれた建築がつくられていたことに、ただただ驚かされました。

「どうやって、こんなことを考えついたの?」
「普通の人間が一生かかっても思いつかないようなことを、2,000年前に……?」

そんなことを考えながら、家族で話しているうちに、最後には「もしかしたら、神様に選ばれた人が何人かいたのかも」という話にまで発展。もう、そう思わずにはいられない壮大さ。時代を超えて人の心を動かす建築には、技術や知識だけではない、何か特別なものが宿っているような気さえします。

 

フィレンツェでは、「美を追求する想いが、現代と共存している姿」をー
ローマでは「長い歴史と圧倒的なスケール」をー


どちらの街にも共通していたのは、何百年、何千年という時間を超えて、今なお人の心を動かす建築物として残っているということ。建築やインテリアに携わる者として、写真や映像越しではなく、実際の空間に立ち、デザイン・色・スケール感を五感全てで感じ取ることの素晴らしさを改めて認識する旅となりました。


…とすばらしい体験ばかり語っていますが、実はヒヤリ事件も💦
気になる方は、お会いした時に聞いてください!

 

最終回は、イタリアの内装事情を少し綴ります。

MUROスタッフ  土井

 

close