JOURNAL

「トルコ旅行記」Vol.4

トルコで出会った絨毯

トルコは手織り絨毯の本場。昔からギャッベやキリムの模様に惹かれ、本物が欲しいと思っていました。
ただ観光地のカーペット屋さんは怪しい日本語の呼び込みに値札もなく、なかなか買う気になれず…。

そんな時、現地ガイドさんに「実は絨毯が欲しいんです」と話すと、
「ちょうどいいお店が近くにありますよ」と紹介してくれたのが王室御用達の老舗「チナール」。

Cinar Carpet

絶対に私達だけでは入れない店構えに、「高いものは買えないし、見るだけでも大丈夫?」と何度も念押しして入店。

チャイをいただきながら、日本語堪能なオジサマからトルコ絨毯の魅力を聞きました。

お店の2階

織り方の説明 こちらのネイビーを購入

素材や織り方の違いを丁寧に教えてもらい、ついに念願のネイビーのトライバル柄を購入できました。
かつて遊牧民が織る絨毯(ギャッベ)の柄は、遊牧生活の中で織り上げるため図案がなく同じものが二つとないのが特徴です。
今は遊牧しながら織られることはほぼなく、工場で手織りしているそうです。

ガイドさんがいなければ絶対に辿り着けなかった出会いでした。

もう一つの収穫

Googleマップでインテリアショップを検索していたら、
インテリアデザインスタジオや、カーテンショップ、壁紙販売店が密集している場所を発見。

これは行くしかない、と足を運んだのは、イスタンブールのIMC(イムチ)というインテリアの問屋街。

イムチ (İMÇ – İstanbul Merkez Çarşısı)

かなり広くて6棟くらいある

壁紙やカーテンの専門店が立ち並び、観光客向けでないプロの現場に足を踏み入れることができました。
まずカーテンと壁紙屋さんと思われる「Kaiser(カイザー?カイセル?)」さんへ。

観光客向けのお店ではないので、カタコト英語も全く通じずGoogle翻訳で自己紹介して、お店の中を見せてもらえないかお願いしてみました。

「顧客ではなく、友人として歓迎します。チャイはどう?」

壁紙とカーテンの工事店のショールーム「Kaiser」

「メイドイントルコの壁紙は人気がありますか?」
「イギリスやフランス、ベルギーの壁紙は車で例えるとフェラーリやランボルギーニ、
トルコの壁紙はオペルやフォルクスワーゲンだよ。」
「日本も同じかも。でも、高級な壁紙もあります。和紙とか。」
「ワシを壁に貼るんだね?」
「そう。和紙の壁紙を文化財に貼ったことがあります。」(自慢したけど通じたか不明)

職人さんの人数や工房の仕組み、壁紙の不燃基準など、日本と共通する点や違いを聞けたのも収穫でした。

デジタルプリントの壁紙やファブリック壁紙など、トレンドや新しい表現も見せてもらって、
旅の中で偶然つながったご縁や学びが、インテリアを仕事にする自分にとって大きな刺激になりました。

別のお店「VEGA」さん ファブリックにデジタルプリントされた壁紙

 

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